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令和2年 1月 1日

令和庚子(かのえね)歳を迎えて

 明けましておめでとうございます。令和2年の年頭にあたり皇室の弥栄と崇敬者各位の益々の隆昌を祈念申し上げます。昨年は、平成31年が4月31日で終わりました。5月1日に皇太子殿下が、新しく天皇に即位されて「令和」という新しい時代を迎えました。

 10月22日には、即位礼正殿の儀が行われ、神社では、即位礼当日祭を斎行、11月14日の大嘗祭に合わせて、大嘗祭当日祭を大祭で斎行して新帝陛下の御即位をお祝い致しました。例年11月23日、大祭として斎行されている新嘗祭が大嘗祭当日祭として大祭で、斎行されたことになります。

 さて、特別の行事として、4月から6月の期間、静岡県に地方自治体、JR各社と旅行会社による大型観光キャンペーン『静岡ディスティネーションキャンペーン(静岡DC)』の期間を迎えました。当宮でも期間中昨年に引き続き、境内で夜間特別拝観『天下泰平の竹あかり』を、博物館では『徳川歴代将軍名宝展』を開催し、初代家康公からの歴代15代将軍の甲冑15領を一堂に展示し好評を博しました。

 県観光協会のアンケート調査によると、県内のDC参画施設のなかでは久能山東照宮と日本平が「訪れて良かった」場所の上位に入りました。

 9月21日から11月17日の期間、広島県福山市のふくやま美術館・福山城博物館・ふくやま書道美術館との共催にて『国宝久能山東照宮』を開催いたしました。この展覧会は家康公の従弟にあたる水野勝成公が福山入封400年を記念して行われたものです。

 平成30年9月30日、本州に上陸した台風24号は静岡県内各地でも爪痕を残し、当宮でも多数の倒木が発生し、特に神庫裏手、東南側の屋根の軒先に幹が当たり、約50センチ四方の部材が落下する被害を受けました。個の被害状況の調査段階で棟札が発見されました。3代将軍家光公の寛永3年(1626)当時の大御所秀忠公の「御寄進」。「駿河大納言」忠長公の記載があり、これまで造営年代が記録によって前後があった、神庫や他の建造物の建立年や造営組織について解明を進める貴重な一次資料として期待されております。

 9月14日、東名高速道路の静岡、清水の両インターチェンジの中間に、静岡県内12ヶ所目のスマートICとして『日本平久能山スマートIC』が開通し、ご参拝の利便性がさらに向上しました。

 本年も国宝社殿社頭にてお会い出来ますことを楽しみに致しております。

 久能山東照宮 宮司 落合偉洲

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